災害に備えて非常食を備蓄しようとした時に、まず思い浮かぶのが三立製菓の「カンパン」ではないでしょうか
ところがこのカンパン、メジャーな割に普段あまり口にすることも少なく、チョット不思議なおやつです
乾いたパンというくらいですから、パンかと思って食べると非常に硬めの食感ですし、、、
良く見ると、ゴマも入っていたり形も特徴的だし、もしかしてこれって日本独自の食べ物なのでしょうか
きっとこれには何か意味があるはず
本日はそんなカンパンの秘密を探っていきたいと思います
【伝統的な軍隊の糧食】
そもそもカンパンっていつからあったのでしょうか
カンパンの起源はとても古く、ヨーロッパではローマ時代に兵糧として支給されていたと記載があります
、、、ということは、約2000年前にはカンパンが誕生していたことになります
もともと軍隊の特殊な食べ物でした
軽くて保存性が良いので、現在でも自衛隊の正式な糧食の一つとして利用されております
【カンパンの元祖はビスケット】
実はカンパンってビスケットの一種なんです
何故ビスケットなのに「カンパン」なのかと言いますと、、、
もともとビスケットとは、ラテン語でBiscoctum Panem(ビスケット パネム)と言い、ビスは「二度」、ケットは「焼く」、パネムは「パン」の意味で、つまり「二度焼いたパン」という名前なのです
狩猟民族であるヨーロッパ人は狩の携行食として、そのパンを持ち歩く様になりますが、パンはあまり日保ちしません
そこで当時食物を長期保存するために、一般的な方法であった「乾燥させる」という技術を応用するようになりました
お肉を燻製させるのと同じ考え方ですね
そして乾燥させるために低温でじっくり2度焼いたBiscoctum Panem(ビスケット パネム)を作るようになりました
つまりビスケットとは、まさしく乾燥させたパンだったのです
【三立製菓のカンパンの特徴】
①もしもに備えて
火や水が使用できない非常時でも、そのまま食べられます
連食しても飽きがこない味付けで、消化吸収にも優れており、満腹感も得られます
②氷砂糖入り(缶入カンパンのみ)
糖分の補給だけでなく、氷砂糖を舐めながらカンパンを食べることで、口内の唾液の分泌が促され、水なしでも食べやすくなります
③幼児やお年寄りにも食べやすい
ぬるま湯や味噌汁に浸して2~3分で、柔らかく膨らみ、食べやすくおいしく食べられます
乳幼児の離乳食としても最適です
④風味豊かで香ばしい
噛みしめるほどに、ほんのりとした甘味と胡麻の香ばしさが味わえます
程よい甘さは、子供へのおやつにもオススメです
⑤1缶=1食分
缶入カンパン100g1缶は非常時の約1食分に相当します
また、カンパン1粒は約10calですので、カロリー摂取の計算も簡単です
⑥調理すればもっと美味しく
そのまま食べても美味しいカンパンですが、素朴な味わいなので、様々な食材と相性バツグンです
ここまで万能な食材はなかなかないですよね
いかがでしたか
子供からお年寄りまで、幅広い世代から親しまれている三立製菓のカンパン
これからも毎日の生活の中で、なくてはならない存在となるでしょう
以上、最後までお読みいただきありがとうございました