駄菓子界の長老『黒棒』

みなさん『黒棒(くろぼう)』という駄菓子はご存知でしょうか?

黒棒とは、主に九州地方で作られる焼菓子の一種で、いつごろから存在しているのか詳細は不明ですが、歴史と伝統のある長老的駄菓子ですキラキラ

明治時代まで一般的な名称がなく、地方ごとに「馬車引き羊羹」「げたんは」「切駒」などと、様々な呼ばれ方をしていたそうです。

現在の代表的な製造業者は1920年創業のクロボー製菓株式会社で、当店に置いている黒棒も同メーカーの商品になります。

 

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黒砂糖、卵、小麦粉、重曹を練って棒状にした焼き菓子。

なんとなく見た目はふ菓子にも似ていますが、食感が違います。

パンのような生地で出来ており、口に入れてしばらくすると溶けて素朴な甘さが口の中に広がります。

 

黒砂糖の大きな特徴は、ミネラルやビタミンを多く含むことです。

砂糖きびの汁に含まれる天然の栄養分が、そのまま凝縮されています。

ミネラルはカルシウム、リン、鉄、ナトリウム、カリウムなどが含まれ、中でもカルシウムは100g中に240mgと多く、これは牛乳1本(200cc)中の量に匹敵する量です.

もともと砂糖きびのしぼり汁にも含まれていますが、黒砂糖の製造過程で、酸を中和するために加える石灰により、さらに増加します。

まさに疲れているときの栄養補給にベストな駄菓子ですね(`・ω・´)

 

また、黒砂糖の代わりに白砂糖を用いるものもあって、そちらは白棒(しろぼう)と呼ばれています。

洋風な黒棒だと思っていただければイメージしやすいかも。

白棒は黒棒よりも珍しく、全国どこででも気軽にお目にかかれる商品ではないですが、黒棒ファンの方は是非お試しくださいキラキラ

 

個人的には黒棒にも、もっと色々なバリエーションや、黒棒をベースにした駄菓子などがあっても面白いのではと考えています。

今でも老若男女に親しまれるこの駄菓子ではありますが、さらに需要の幅が広がる可能性がありそうな商品だと思ったからです。

例えば子供の好きなグレープ味、大人向けのブランデー風味などなど。

洋風すぎてもはや黒棒ですらない可能性は否めませんが 😎 

 

それでは今日はこのへんで(^-^)

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